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コーポレートメッセージ

トップインタビュー

感性を磨きあげ、妙なる価値の創造を!ポーラ化成工業が担うべき役割、これからの展望、人財育成と企業の成長、未来について釘丸社長が語ります。
ポーラ化成工業とは

ポーラ・オルビス グループにおけるポーラ化成工業の役割とは?

お客さまのご要望が益々多様化する昨今、ポーラ・オルビスグループ(以下グループ)では「マルチバリューチェーン戦略」によって、個性豊かなブランドを複数持っています。
化粧水一つをとっても各ブランド毎、全く違う価値づけが必要となります。ポーラ化成工業はグループの研究・製造会社として、各ブランドの要望やお客さまの声に常に耳を傾けながら、それぞれの想いを具現化していく重要な役割を担っています。

ポーラ化成工業の具体的な活動とその強み、魅力について

ポーラ化成工業のモノづくりには、大きくわけて三つの軸があります。

一つ目は「基盤研究」。ここでは新しい化粧品をつくっていくための“土台”となる研究を行っており、社会の価値観をも変えるような、肌科学の新しい分野を切り開く研究を通じ、お客さまに喜びと感動をお届けする新しい視点の製品を生み出し続けています。
そんな私たちに必要とされるのは「研究員がいかに多くの“引き出し”を持っているか」ということ。研究員たちはさまざまな論文に目を通し、あらゆる新技術や他社商品を調査しながら、「市場の動向」「お客さまのニーズ」「販売会社の本音」をリサーチして、社の戦略に基づいた研究を続けています。
これまでの実績の代表として、美白有効成分の「ルシノール」に始まり、最新では日本初のシワ改善医薬部外品「ニールワン」が挙げられます。肌のメカニズムを解明し、お客さまに求められる素材を探求してまいりました。その高い技術力は、ポーラ化成工業にとって大きな強みであると思います。

二つ目に「開発」です。グループの各ブランドは、コンセプト、価格帯、技術等、同じ化粧品とは思えないほどバラエティーに富んでいます。それほど消費者は多様化しているということの裏返しでもあります。また、開発スピードも以前より短期化が求められています。そうした各商品の開発にあたっては、各ブランドの要望に沿った開発方法が必須となります。ポーラ化成工業においても、従来は一元化されていた開発プロセスを複線化することを実行中です。そのプロセスで、商品特性を全うできる新技術の提案を絶え間なく行っております。

三つ目の「生産」では、研究開発段階で決められたスペックを維持しながら量産することは大変難しいものです。そもそも化粧品はJIS規格品を組み合わせてつくられるものではありませんので、原料・材料共に、その時々で微妙な調整を行っていかなければなりません。高スペック製品になればなるほどその条件は厳しくなり、ブレが生じやすいものですが、ポーラ化成工業では量産体制に入ってもブレやバラつきのない安全で安定した製品の供給を維持し続けています。これは大変誇らしく、研究開発の技術力同様、私たちにとってのもう一つの強みだと言えます。

一般的に言われる「品質」とはおそらく、私たちの強みである「基盤研究」「開発」「生産」それぞれの技術力を指していると思われます。この機能や切り口がまったく違う三つが一体となってうまく流れてお客さまへお届けすることが確かな品質へと繋がっていきます。そこに対してのこだわりは常に持ち続けていたいと思います。

高い技術力をキープし続けるために必要なものとは

そして、こうした高い技術力をキープし続けるために必要なものは「感性を磨くこと」です。私たちが創造する「妙なる価値」は、人の思いやトレンドと共にどのようにでも変化していきます。そんな「言葉では形容しがたい、唯一無二のもの」を生み出し続けるためには、いつの時代もただひたすらに「お客さまが心から欲しているもの」を追求していく以外に方法はありません。その為にも「感性を磨くこと」は必須です。
事業展開ビジョン

ポーラ化成工業を取り巻く環境

お客さまのニーズが時代とともに変化していくように、ポーラ化成工業を取り巻く環境も大きく変わりはじめています。
まずOEM企業(化粧品製造受託会社)の台頭です。各社の研究技術レベルや生産性を高めてきていることによって、今後グループ内でのポーラ化成工業とOEM企業によるコンペティションの加速が考えられます。また、AIなどの世界的な技術革新は定常的業務に影響を及ぼしていくことも予想されます。一方でグループとしてのブランドを守るべきQCD(クオリティ・コスト・デリバリー)があります。つまり、環境が変化する中で維持しなければならない部分を守りながらも、これまでとは違う新たな方策を見出していく必要もあるということです。

例えば「コスト」と「デリバリー」に関わる部分を例に挙げますと、私たちは生産計画に基づいてモノづくりを行っていますが、化粧品の需要予測は非常に難しい面があります。注文を受けて生産計画に落とし込んでも、注文数が変動してしまうことから、これまでは注文数が変わるごとに生産計画数を変更するという対応を取っておりました。しかし、こうした計画変更が増加すると現場の混乱も招き、結果的にコストアップに繋がるという問題が生じてしまう為、新たな生産計画システムを立ち上げる準備を進めています。これによって今まで通りの技術力をご提供しながら、コストやデリバリー面にもより良い結果を出せるようになると考えました。

グループの海外展開に現在行われている技術サポート

Jurlique社へはこの1年間で延べ12名、現時点で4名の技術者を派遣しています。また、H2O PLUS社へは今後プロジェクトのサポートメンバーを派遣する予定があり、積極的に人的・技術的支援を行っていきたいと考えております。(2018年6月時点)

ポーラ化成工業から派遣した技術者達は、モノづくり全体における仕組みや流れなどを伝承し、時には経営戦略にも加わって、研究・製造部門全体の底上げに力を注いでいます。なぜ私たちが積極的にサポートを行うのか、それはグループ全体の目標である「海外売上を大きく伸ばしていくこと」に直結するからに他なりません。また、人財育成にも非常に有効でもあります。研究・製造にまつわる技術面でマンパワーを必要としているブランドに対しては、今後も惜しみなく全力で協力していきたい。それもポーラ化成工業にしか果たせない役目であると思っています。
会社づくり、人づくり

ポーラ化成工業が今、求める人財

先ほど、高い技術力のキープには「感性を磨きあげること」と述べましたが、私としては、更に高みを目指すために得てもらいたいことがあります。それは「洞察力」です。
これは私の個人的な定義ですが、洞察力がある人は観察力にも優れており、かつ、感受性が豊かです。そして「常に理由を考える」「常に目的を意識する」「疑問を持ち続ける」「物事を多角的に見る」「今にこだわらない」「博識である」「客観視を忘れない」という7つの特性を有しており、実に魅力的です。こうした人財であればもともと備わっている知識を加え、社会で積んだ経験、そこに至るまでの努力がより大きく実を結ぶのではないか、そんなふうに考えています。

例えば、洞察力に長けている人ならば、それまで当たり前のようにやっていた作業が無駄であることに気づいた時点でまず違うアプローチはないかを考えます。しかし、知識や経験が豊富であるにも関わらず洞察力が不足している場合、そこに気づかず、ただ通過しまうことがあるのです。せっかくの知識や経験がこれでは宝の持ち腐れになってしまいますよね。

私の思う洞察力の特性7つ全てをコンプリートするのは、かなり高いハードルなのかもしれません。しかし、半分でもクリアできる人財の集団となれば、ポーラ化成工業はまた新たな高みを目指すことができます。もちろん、現技術者の皆さんにもせっかくの知識、経験をさらに活かせるよう洞察力に磨きをかけ、さらなる高みを目指してもらいたいと考えています。

洞察力を磨くためには

これは非常に難しいと思っています。例えばですが、洞察力が足らないと、自分の考えを他者に理論的に伝えることができません。それを解消するために自分で出来る洞察力の磨き方として、私が勧めているのは「自身の考えを書いてまとめること」です。そんなことかと思う人もいるかもしれませんが、簡単に見えてなかなか難しいのです。考えがまとまっており、他者に論理的に伝える為には物事の本質にたどりつけているかが大前提となりますが、これが意外と難しい。洞察力のある人は、そうした点まで気づけていますので、的確に短時間で、しかもシンプルに話すことが出来ます。又、余分なエクスキューズも言いません。
そうした点を意識して日々の業務報告書をまとめてみるのも一つの方法かもしれませんし、日記をつけて自分の考えを整理するのも良い方法。日記は、私自身も実践していることのひとつでもあります。

人財育成のための社内環境とこれから

これまでにも「技術の伝承」を行っていましたが、専門分野に特化する形で推進してきました。しかし「研究」「開発」「生産」各分野でスポット的に行っても、前後の工程に関する技術はもちろんのこと、トータルで学ばなければ私たちの仕事に活かすことにはどうしてもつながらない部分があります。そこで約10ヵ月という長期にわたる「モノづくり塾」をスタートして、5~6名の技術者に徹底的にモノづくりを学んでもらっています。ただ講義を聴くだけではなく、学んだ内容を手書きのレポートにまとめ、課題をクリアできなかった場合には落第するかもしれないという緊張感を持って臨んでもらいます。また、全体の底上げとしてベーシックな改善活動ツールを習得することによって、更に強い現場を作ってもらうべく「QCサークル活動」に取り組んでいます。
こうした活動によって得た知識、発見したことは洞察力を磨くために必ず役立つものと考えています。
洞察力があり、感受性の豊かな人は、どんな小さな「違和感」でも感じ取りやすいものです。そして、その「違和感」を感じる力は非常に重要です。既に顕在化していることだけを見つめていても、技術の進歩は生まれません。当たり前だと思っていたことの中に、ふと「なぜ?」「どうして?」という違和感を感じ取った時こそ、新しい発見の前触れ、次のステップに進むチャンスでもあるのです。

何兆億個という細菌に対して人間は抗体を持っています。しかし、初めからそれだけの抗体を持っていたわけではありません。変化を繰り返すことで抗体ができるようにプログラムされており、固定と可変の遺伝子が自動的に組み替えられ、私たちの体は進化していきます。人財育成も同じです。日々努力し、経験を積んで、物事をよく見聞きし、感じることを日々繰り返して成長し、人として、研究者や技術者として、もっと自分を高められるようになるのです。そんな人財であればきっとどこにいても、何をしていても成功する。私の理想とする環境、これからの夢はそうした魅力的な人財を育み、ともに成長、前進していくことにあるのかもしれません。

ポーラ化成工業株式会社
代表取締役 釘丸 和也
経歴
1984年 工学部機械工学科卒業後、ポーラ化成工業株式会社入社 袋井工場工務課
1990年 同社 生産技術部
2000年 同社 生産企画部
2002年 株式会社ポーラ化粧品本舗 総合物流部
2007年 ポーラ化成工業株式会社 営業部
2009年 同社 経営企画部
2010年 同社 執行役員 経営企画担当 経営企画部長
2016年 同社 取締役 経営企画・人事・品質保証担当
2017年 同社 代表取締役社長就任
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