トップページ > 化成人 > File.1 板井 宏子

業務内容の統一を図り、効率化とトラブル抑制

今までの経歴と、現在の仕事は何ですか。
私は、袋井工場包装課 基礎包装グループのリーダーを経て、現在は2012年より立ち上がった「クオリティ・A(ファースト)」タスクフォースのグループリーダーです。
「クオリティ・A(ファースト)」とは、品質マネジメント改革を通じて現場のワンランク上の品質向上を目指す活動です。私はこのリーダーとして改革シナリオや課題テーマの企画化、現場を巻き込んだ活動の統括推進に取り組んでいます。
これまでの仕事の成果を教えてください。
包装課に在籍時、約10ヵ月をかけてチームのメンバーと一つの業務設計を行いました。それは課内の5つのグループでバラバラだった業務を統一し、全員が同じ方法で行えるようにするというものです。
包装課というのは、内容物の充填から個包装、発送に至る業務を行う課です。多種多様な容器、包材、ロットの大小などにきめ細かく対応しなければなりません。統一する前はグループ毎に独自のルールで行っていたため、【他グループに応援に行くとやり方が分からず、担当者に聞く→聞かれた担当者は業務を中断して教えることで、余計な時間がかかりコストアップにつながる→業務中に教えるため、教え方が中途半端になりミスを引き起こしてしまう】といった悪循環が続いていました。
業務統一はそんな現場の問題を解決しました。そして、その業務統一内容を基準化して新人・異動者への教育、在籍メンバーへの定期教育に使用しました。それにより内容の浸透が図られ、現場でのトラブル抑制につながりました。
達成した時の心境や、苦労したエピソードは。
包装課の現場において、導入した業務設計が効果的に機能しているかは、「クレーム・トラブル“0”」という評価で表れます。業務設計後もメンバー全員が「何のために行うか」という業務の基本を理解し、イレギュラーにも対応できるようになると、いついかなる状況でも間違いのない業務が行えるようになります。それが今回導入した業務設計が達成できたということなので、まだ現時点では達成できていないと思っています。
現在は構造改革による業務変革に伴い、この業務設計を今の包装課に合うカタチに現場のメンバーが改定してくれていますし、私もサポートしていきたいと思います。
苦労した点は、包装課の5つのグループでは扱う材料や生産する製品も違うため、どうしても複雑なルールになってしまい、それをどうやってシンプルかつどこでも通用するルールにするか?を考えることでした。チームのメンバーと現状の方法、共通していること、相違していることを調査し、テストを行いながら問題を一つずつ解決していきました。
ルールができてからは、総勢200名以上の包装課メンバーへ教育を実施し、教育後の理解度調査から、理解不足のメンバーには再教育を繰り返し、最終的に基準化までもっていきました。
仕事で大事にしていることまたはモットーは。
生産工程では、やはり「現場・現物・現実」で判断することが大事です。現場で起きていること、でき上がった製品はすべて結果であり、必ず上流に要因があります。上流には、開発や設計もありますが、私はずっと包装課の現場にいたので、特にそこでの環境や業務を行うメンバーが、本来やるべきことをキッチリやることができているかを一番に考えていくことを忘れてはいけないと思っています。
仕組みやルールは現在の現場の状況にマッチしているか?現場が理解し、行えているか?無理をしていないか?などなど…現場に負荷を与えるだけの仕組みやルールはコストを増加させ、いずれ品質もくずれていくと思います。現場は人数も多いので、多くのメンバーと同じ目的を共有し、チームワークや実行力を高め、目的達成に向けた個人の絆を強めることなどがトラブルを未然に防ぐと考えています。
大変なところ、やりがいを教えてください。
品質は全社的な活動で、しかも絶えず改善していかないと向上しません。品質を良くするために現場を変えることはとても大切ですが、変革にはパワーが必要です。現場を良くするには、部署や部門などの垣根を越えて、言わなければならないこともあります。このような行動を通じて、全社的な活動にしていかないと現場は良くなりません。これが、品質マネジメントシステム改革の最も大変なところです。
そして今、現場のあるべき姿を実現するためのマネジメントシステム改革を行っています。まだまだその基盤づくりの真最中ですが、率直に、現場の未来を描くことはとっても楽しい!と感じています。現場で働くメンバーが、よりイキイキと楽しくモノ造りできたら…それは具体的な目標や指標があり、ちょっと難しい問題でも挑戦して達成できる現場。それには成果に直結した現場独自の指標を設定したり、環境を整えていくことが必要です。それが実現できた時、メンバーが楽しく働ける場所になる!と思っています。現在の取り組みの一つも、「これができれば現場がもっと良くなる!」と思って進めています。そして、その必要性を理解してくれ、やる気になってくれるメンバーがたくさんいるのです。是非、メンバーとそんな現場づくりを実現し、一緒に成功体験を味わいたいと思っています。
必要なスキルや技は何ですか。
現場に行って、現場の状況を見て、現場の意見を聞いて、現場が正しい姿であるか判断する…これはこの間まで私がそこにいたから、メンバーの本音を聞け、判断できる、強みの一つです。
現場では目の前の仕事をこなすことで精一杯になり、それが不健全な状況であっても気が付かない、気付いていても仕方ない、と思ってしまいがちです。そんな現場の状況を正しく把握し、あるべき姿を設計する「企画力」。あとは、現場を巻き込み活動を進める「推進力」も必要だと思います。
目標、または夢はありますか。
現在の業務で、社内の生産に携わるいろいろな方と接して、皆さん驚くほど知識や技術力を持っていると感じました。この知識や技術力が、現在の生産工程における「モノ造り」を支えているんだなと思いました。しかし、一方でその知識・技術力が自分だけのものになっていることも残念ながら多かったのです。この個人の知識・技術力をいかに組織の知識・技術力にするか。組織の知識・技術力の向上が安定的な成果創出と成長を支えていくと思うので、その仕組みづくりが重要ですし、それが私の今後のミッションの一つであると思います。

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File.2 肌科学研究部
皮膚科学研究室 竹内 啓貴

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