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研究

研究成果

学会発表

IFSCC世界大会での発表内容

IFSCC第25回バルセロナ大会において4件の学術論文を発表

IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)第25回バルセロナ大会(2008年10月6日~9日)で、以下の4件の学術論文を発表しました。

今回は口頭発表2件、ポスター発表2件の合計4件を発表しました。口頭発表は厳しい審査を通過したものだけが発表することができます。発表論文は以下のとおりです(ポスター部門の2件はタイトルのみ)。  

本大会において、「Epidermal Tight Junction: The Master Skin Barrier Regulator」の研究が基礎研究部門において最優秀賞を受賞いたしました。 ニュースリリースに関しては次のリンクへ。

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1. 「表皮タイトジャンクション:皮膚バリアの優れた調節因子」Epidermal Tight Junction : The Master Skin Barrier Regulator

すこやかな角層形成は、健康でうつくしい皮膚にとって大変重要な因子であることから、ポーラは長年にわたり、すこやかな角層形成に着目してきました。
正常な角層形成には、角層の奥に位置する表皮内でのカルシウムイオンの分布及び細胞間脂質成分の分泌の2つが重要なカギであるといわれています。
ポーラでは、表皮上部に存在するタイトジャンクション(密着結合、以下TJ)という構造がこれらのカギをコントロールする役割を担うのではないかと考えて表皮細胞や培養皮膚モデルを使った研究を進めています。
これまでに、TJの機能が低いときには皮膚内でのカルシウムイオンの移動が正常ではなくなることから、角層形成の一つ目のカギである表皮カルシウムの濃度勾配形成にTJが関わる可能性があることを突き止めました。
さらに新たに、TJがもう一つのカギである細胞間脂質成分の分泌にも関わっていることを発見しました。本研究では表皮細胞や培養皮膚モデルを使った実験により、TJの機能が低いときには皮膚内でのラメラボディの分泌やセラミドの分泌も正常と異なることを発見しました。
すなわち、すこやかな角層形成に重要な2つのカギの両方にTJが関わっていたのです。
TJは皮膚からの過剰な水分蒸散を防ぐバリアとしての機能をもつということも明らかになっており、TJが健康でうつくしい肌にとって隠れた立役者であるといえるでしょう。
皮膚科学発展への寄与やスキンケアへの活用が期待されます。

 

皮膚薬剤研究部
黒田 昇平 研究員

2. 「セラミド-2を1%配合したローションによる皮膚バリア機能の強化」Enhancement of Skin Barrier Function by a Lotion Containing 1% Ceramide 2

セラミドは肌の角層内に水分を保持する重要な役割を担う角層細胞間脂質(ラメラ構造)の主成分です。
しかしながら、セラミドは溶解性が極めて低いため、特に化粧水において保存安定性を確保することが難しく、積極的な配合が技術的に難しいとされてきました。
このため、主に保湿用クリームなどにセラミドを配合する試みがなされてきました。
一方、20歳から49歳の女性96名を対象に実施したアンケート調査から、化粧水の使用率は95%に及ぶが、クリームはべたつき感を気にして使用頻度が低下していることが分かりました。
このことから、化粧水にセラミドを配合することが可能になればバリア機能も併せ持つ付加価値の高い化粧水で市場ニーズに応えられると考えました。
この研究の結果、セラミドを主体に形成したラメラ構造の親水部だけをイオン性界面活性剤により膨潤させた結果、透明なカプセル状粒子を創ることに成功しました。
さらにこの粒子径は40nm(ナノメートル)と非常に小さいため、浸透性に優れることを培養皮膚モデルにおける試験で確認しました。
また、人工的に肌アレさせたヒト皮膚に連用したところ、一般的な保湿剤であるグリセリンに比べて水分蒸散に対するバリア機能が向上に優位性が見られました。
この研究結果は、1%のセラミドを含有する化粧水を塗布することで皮膚バリア機能や表皮の水分保持能力の向上を実現するといった化粧水製剤の新たな付加価値を示しています。

 

スキンケア開発部
赤塚 秀貴 研究員

3. 「高齢者用ファンデーションの開発と、脳波解析による有用性評価」(ポスター部門)Developing Make-up Foundation Specifically for Elderly Women and Measuring Effectiveness Using EEG Analysis

4. 「AGEs crosslinks breaker に着目した抗老化研究」(ポスター部門)Advanced Glycation End Products Crosslinks Breaker : A New Approach for Improvement of Aged Skin

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