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研究ルポ

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お客さまへの満足を提供するために研究員は日々研究活動に励んでいます。
そんな研究員たちに、研究成果を直接聞いてみました。

日本人のルーツとシミの関係性

Q.この研究をはじめた理由を教えてください

 

シミは紫外線や加齢が主な原因であることはよく知られていますが、シミができやすい人とできにくい人がいるのも事実。
そこで生まれ持った要因(遺伝子)も重要ではないかと考え、シミ遺伝子の発見を目指した研究をはじめたのです。

 

Q.シミ遺伝子とは何ですか?

私たちが注目したのは、シミの原因である「メラニン」の合成の鍵となる「MC1R」という 遺伝子。この遺伝子に個人差があり、シミの出来やすさに影響するという仮説を立て、日本人244人を対象に「MC1R遺伝子」を調査しました。
その結果、「MC1R遺伝子」には、シミができやすいタイプ(シミ型)と比較的できにくいタイプ(通常型)の2種類あることがわかりました。
調査をした244人におけるそれぞれのタイプの内訳は、通常型:60.7%、シミ型:6.6%、そして両者の特徴を併せ持つ混合型が32.8%でした。

Q.日本人のルーツにどのように関係するのですか?

この遺伝子の日本国内の分布を調べたところとても面白いことがわかりました。
シミ型遺伝子は、日本の辺縁部である北海道・東北と九州の出身者に多くいたのです。この地方には縄文人の遺伝子が比較的多く残されていることが知られていることから、シミ型の遺伝子は縄文人由来であるという仮説を立て、縄文人のMC1R遺伝子を調べました。(国立科学博物館よりサンプル提供)
その結果、縄文人は100%シミ型遺伝子を有していることが分かり、現代人のシミ型遺伝子は縄文人由来であることが示唆されました。(縄文人もシミができやすかったと考えられます)
また、シミが比較的できにくい通常タイプは、大陸から日本に渡ってきた弥生人がそのルーツであると考えられます。

Q.現代人にはどのように影響しますか?

現代の日本人は、縄文人と弥生人の両方の遺伝子を受け継いでおり、それぞれの度合いは人によって異なっていると考えられます。そこで現代人における縄文人の特徴的な見た目などをスコア化(縄文スコア)し、シミとの関係性を調べたところ、「両目が二重で彫が深い」「髪にくせがある」など、縄文スコアが高い人はシミになるリスクが高くなることが明らかとなりました。一方、顔の彫が浅くて一重の人が多いのが特徴の弥生系の人には、シミができにくい傾向があることが確認されました。

Q.遺伝子研究のこれからについて教えてください。

 

遺伝子を通じて、日本人のルーツとシミの関連性を更に追求していくことで、新たな肌分析手法やカウンセリングの開発を目指してきたいと考えています。

 
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